2012年8月14日 14:24:35

魔術師のカード

数字の1はスタートをあらわしますが、特定の環境の中に入り、そこでなにかを始めるというのが、このカードの意味になります。タロットカードを使う場合の、基本的な姿勢として、変成意識が重要であるということを、まず説明した後に、魔術師のカードについて説明しています。
環境の中に入り、創造がスタートしたとき、この環境は目新しいものであり、この中に入った段階で、それまでの記憶は失われます。なじんでいない環境での活動は、はじめからやり直しのようなものになっていくからです。生命の樹では、魔術師は環境に入り。愚者は環境から出る。というセットです。そしてその出入りの誘導路は、女教皇が持っています。
54分。800円。


愚者のカード

愚者は、特定の世界・コスモスから外へと出て行くことを意味します。外の世界を知るためには、宇宙内部においての役割が無化される必要があります。愚者は世界の中の役割に組み込まれていません。なので内部から見ると、ほんとうに価値のない人に見えてきます。愚者は世界の境界線にいるので、かなり特殊な立場におかれています。そして多くの人は二極化されている生き方をしていますが、忘れた半身を愚者に投影します。なので愚者は誤解されやすいといえます。自分の問題を愚者の問題だと思い込むのです。また愚者のカードは、生命の樹の構造上、死神のカードと重なった意味を持ちます。愚者のカードがないと、わたしたちの世界は完全に閉鎖されてしまいます。

50分。800円。


女教皇のカード

女教皇のカードは、生命の樹のケテルをめぐる三つのパイプのうちのひとつのパスを示しています。これは存在の立ち位置をあらわし、中心的なゼロ状態を示しています。それは折口信夫が表現したような、直立する筒、潅木、住吉神、ミズハノメと関連付けられます。肉体、また精神、高次な世界まで、まっすぐに接続する柱です。女教皇は陰陽活動、つまりこの世界においての活動をしませんが、人間はこの世的な活動をしないと、中央の柱、立ち位置を発見することもできません。しかし陰陽活動に傾斜しすぎると、中央の柱はねじまがります。中央の柱は、女教皇、節制、世界のカードの三つで構成されており、受け取るのは女教皇、下に働きかけるのは節制のカードで、表裏一体です。女教皇の持つ書物は宇宙地図でもあり、これがないことには、愚者のカードも飛び出すことができないのかもしれません。アーリマンの途切れ目は誰の中にもあります。それを修正しないことには、この中央の柱がまっすぐに直立することはありません。

60分。800円。


女帝のカード

生産をあらわす女帝のカードは、頭の中のアジナチャクラの陰陽の関係という解釈もなりたちます。変則的ですが、それは生命の樹のパスだとそうなります。そういう解釈もありです。なぜなら、物質的な生産というのは、まずはイメージで、特定のものを拡大・増殖させてゆくことだからです。すべては脳の中のイメージでしかないということからすると、創造・生産はそこから始まります。女帝のカードは可変性が高く、硬い殻を破って、内部から生命が拡大するようなもので、それは流動的で休みない作用です。なので、ここに育成という意味はないでしょう。また産むというのは女性的な性質ではありません。女性的な性質の中に、男性的な能動原理が入り込み、この男性原理が縮小することで、反対に生産物が大きく見えてくるという、ある種の犠牲の作用の結果です。生産は七回繰り返されることで、アイデアは物質化します。

51分。800円。



皇帝のカード

皇帝のカードは、4の数字に基づきますが、これは内部においては、秩序、組織化、着地という働きがあり、外から見ると、油断のならない拡大、増殖という性質があります。また秩序化のためには、対立する因子が組み合わされます。4の数字というのは対立物を両立させることで、安定性質を作り出すのです。この秩序化、安定化と、拡大という矛盾するような意味がわかれば、従来の皇帝のカードの意味と、生命の樹においてのパスとしての皇帝のカードが両方成り立つことがわかります。女帝の3と皇帝の4は、しばしば母親的、父親的という対比としても考えることがありますが、日本では、これは比較的逆転しやすい面もあります。

53分。800円。


法皇のカード

5の数字という意味と、法皇の絵柄にはギャップがあり、これらをさらに生命の樹のパスと統合化していこうとすると、比較的混乱します。さらに、この法皇のカードの役割は、日本ではあまり一般化していないのではないか、日本の文化にはこういう発想が弱いということもあると思うので、なかなか難しいです。5の図形の持つ、黄金比を取り上げ、1の現実は皇帝のカードに、1.618的な拡張を、夢の追求として、このカードにあてはめると、皇帝のカードと法皇のカードはなかなか対比的に解釈しやすいです。人間の生活の中では、夢が定着すると、それは当たり前のものとなり、さらに次のまた新しい夢が生まれる、それも定着すると当たり前になるということの積み重ね、すなわち黄金比の対数螺旋渦巻きが成り立ちます。これらを法皇のカードに関連づけました。

53分。800円。


恋人のカード

6の数字は相手との結合です。相手は人間とは限らず、環境、職場、分野などもあります。大きく言えば、人間というサイズをこえて、特定宇宙範囲というふうに考えたほうがいいです。これを選ぶことで、その後の人生、感情、思考、体験がみな違ってきます。この六角形は、完成するとマカバになりますが、恋人のカードの段階はそういう完成ではなく、選ぶという最初の段階です。そして選んだ後から、いろんな苦労が始まるというわけです。正しい道を選ぶ、間違った道を選ぶという違いは重要ではありません。正しい、間違ったという評価をするような知性の制限そのものが、この正しい、間違ったという違いを際立たせるのであって、そもそも正誤はなく、あるのは展開されるその後の風景の違いだけです。

56分。800円。


戦車のカード

7の数字は、落差のある二点間に作られた七つの階梯に関係します。この落差は意欲を刺激したり、またストレス、怒り、衝動なども作り出します。それは戦車の原動力でもあります。戦車のこの7の数字の意義は、強く意欲を刺激しますが、しかし達成を意味することはありません。達成に向けた意欲をあらわすのみです。正義を貫くというイメージだといかにもよさそうに見えても来ますが、これは特定のイデオロギーを、それに対して異質なターゲットに押し付けているだけということも多いのです。相手を理解するという姿勢は見えてきません。また、この絵柄には、ヨガの馬車、馬、御者という三つのセットが描かれていますが、ほとんどの人はこの三つは統合化されていないので、この統合化を要求しているとみなしてもいいでしょう。

57分。800円。


正義のカード

8の数字は、自然的なものを、任意にコントロールするという意味が働きます。これはいくつかの解釈が考えられますが、仏教の曼荼羅のように、自然界の4つの軸に対して、それぞれの中間に、任意点を四つおくことができるというものがわかりやすく、自然条件にふりまわされるのではなく、備蓄して、力をためることができる法則をあらわします。正義のカードの剣は本来直線であってはならず、エデンの入り口のケルビムの車輪型の剣がふさわしいと思います。境界線を設けるのには、生命の階段の中でもっとも眠りの深い金属を使う。つまり金属の剣によって、エデンと外界は分断されます。わたしたちの身体も、皮膚の硬さを作り出すのに金属が微量利用されています。

61分。800円。


隠者のカード

9の数字は、思想、哲学、旅などです。四次元科学でいう、陰陽電荷の横波に対する、縦波は、陰陽電荷につかまらずに、その空白を突きぬけます。隠者は同じように、世間の陰陽分割の世界の誘惑に乗らずに、それらを「なかったものとみなす」という姿勢で通過し、自分が望むものに直進します。そして自分が関心があるものをリアル化し、そこに引き寄せられ、そこに住みます。といっても、隠者はまずそこに至るまでの旅をしているということを記述しています。ひとつの世界は陰陽分割され、その間に七つの法則が働きます。陰陽分割が一体化して太一になると、それは異なる世界とのインターバルになります。これが突き抜ける縦波の意味です。隠者は突き抜ける縦波として行動します。

60分。800円。


運命の輪のカード

10の数字は、具体的な場所性に入ったことを意味します。その場所性がないことには、成功も反映も経験もないのです。また場所というのは、異なるサイクル、範囲があり、運命の輪のカードは、どういう場所性とサイズを示すかは明示していない。もっとも大きなサイズは歳差の26000年。しかしこんな大きなものは一個人は意識できない。個人としては、たとえば社会的な立場の向上と成功という意味では、土星の29年サイクル程度の範囲でのヴィジョンです。ホロスコープは複数のサイクル。しかも個人を超えた範囲のものも含みます。海王星、冥王星、エリスなどはそういう大きな単位のものです。運命の輪は豊かさ、成功、喜び、などを意味しますが、その人がどんな範囲の世界に焦点をあわせているかにより、その成功の意義も違います。

66分。800円


力のカード

11の数字は10を相対化します。運命の輪は、普遍的な意識が、時間体験の中に入ることをあらわします。具体的な経験をするには、自己を割って、時間の動き、すなわち眠りと目覚めのある環境の中に入る必要があるのです。結果的に経験の世界では、存在は二分化されます。そしてひとつを選び、もうひとつを否定します。それが、力のカードの人と動物の関係とみなしてもいい面があります。地球の歴史ではシリウス的な魂が、人として東に移動し、ライオンの半身は、西に移動します。最終的にまた日本で合流する、という展開を説明してみました。人と動物の関係は人によりさまざまですが、このかかわりかた、考え方によって、さまざまな個性が生まれます。

64分 800円


吊られた男

12の数字は、足すと3。しかし偶数。その意味では、内的な創造力として、創作的な力とか、イマジネーションの力のある状態です。状況的に異常な事態でもありますが、11力のカードにおいて、人を二分して、人と動物というふうにわけると、この人の側が、精神の世界から、物質のほうへと向かっている姿とも読み取れます。現状を現状のまま受け入れず、改造したり、土地を作り変えたり、都市を作ったり、というのは、人が頭の中で思いついたことを、地上に引き下ろしたものでもあります。ヤコブのはしごに足をかけているという説もあり、吊られた男にあたる能力をあなたは使っているかということも考えてみます。

60分 800円


死神のカード

死神は、不吉なものかというと、ある点からするとそうだし、また違う視点からすると、むしろ歓迎するものです。生命の樹からすると、太陽と金星の、すなわちティファレトとネツァクのパスで、外部期待の気持ちからすると、不吉です。しかし太陽の側からすると、自分の真実の意志を発揮するのに、邪魔している外面的な依存心を払拭することになり、自己を強くします。なので、期待する側からすると失望。生み出す側からするとチャンスということになります。掃除する、整理する、これらはみな死神のカードに関係します。この力が弱い人は人生が種々のものに振り回され、混乱しています。死神の力はどうしても必要です。

800円


節制のカード

節制のカードの14の数字はジンメルによると自己生殖を意味する数字です。胸から腰へ、太陽から月へ。より大きな自己の雛形を、小さな自己の中におろしてゆき、現世的なところで、本質の姿を実現するというプロセスです。そのためにはエネネルギィを外に漏らしてはならず節制の生活をしなくてはならないのです。あまった力を外に流すのは、右に傾斜した悪魔のカードになります。つまり外に子供を生むのは悪魔のカード。自己の中に子供を生むのは節制のカードという対比です。

800円


悪魔のカード

悪魔カードが第三の目といわれるのは、下の生命の樹での魔術師と共鳴して、下の樹では、ケテルとビナーのパス、すなわち松果腺と脳下垂体の関係になるからです。世界の中に自分を分割して、その力をなんらかの分野に注ぎ込む。地上で、本気で仕事とか何かに取り組むという行為そのものが、悪魔のカードの意味するものです。そして自己を分割して、下界につかまった人は戻りたい時には、太陽の矢をまた回収していく、すなわち死神のカードの力を発揮すればいいのです。

800円


塔のカード

組織、有機体、なんらかの集合体は、それ自身を守る堅い殻を持ち、またそれは定期的に新陳代謝しなくてはなりません。でないと、大と小の関係が狂って結果的に孤立し、有害なものとなります。塔のカードはそういう新陳代謝をあらわします。またこのパスの背後には、力のカード、女帝のカードが重なっており、塔の崩壊は常に女帝の創造的な生産性と密接な関係があることをあらわします。作り出されることは壊れることなのです。そしてそのたびに、力のカードも関係し、善と悪の定義も変化します。運命の輪によつて世界の中に入る。それは必然的にそのサイクルにふさわしい塔を作り出す。そしてそれが終わり、また新しいサイクルに入るときには、かならず塔は壊れなくてはならないと言えます。

800円


星のカード

信念体系としての塔に閉じ込められた状態から開放された人は、柔軟な受容性を持ち、塔の壁が見えなくさせていた星の光を受信します。そして蓄積された力は、身近な共同体としての池に流し込まれます。これはやがて練られてかたまり、それが新しい塔を作り出します。生命の樹のパスとしては、このカードは金星と月、ネツァクとイエソドの間のものです。イエソドはエーテル物質でもあり、それは現代では忘れられた概念です。なので星のカード、あるいはそれ以後のカードに関しては、このふるい時代に忘れられたエーテル体、第二のボディのことを思い出さない限り、そしてそれを体系に組み込まない限りは、正しく理解することはできません。通常の現代的な知性、考え方で、タロットを解釈しようとすると、どうしても不足があり、こじつけになってしまうのは避けられません。タロットカードは緻密な優れた体系で、現代の知性ではまだ追跡できない面があるのです。

800円


月のカード

精神と物質、あるいは上にあるものと下にあるものは符合関係をもつ必要があります。そうしないと人間は分裂します。塔が壊れて、未知の遠い情報が入ったとき、それに符合するものは、記憶の識域よりも下にあるもので、それを思い出す必要が出てくるために、監視する働きとしての目覚めた意識(人としての新皮質の脳)を眠らせて、古い記憶を探索します。それがザリガニとしてあがってきます。犬はほえていて、怖がっています。しかし悪いことが起きそうで怖がっているのではなく、慣れ親しんでいないものがやってくるので、調整のために感情が揺れているという状態です。知らないものを探索しているという行為そのものが、目覚めた意識を保てないものにしてゆきます。なぜなら目覚めた意識というのは既知のもののみで機能するということなのです。探索をはじめた瞬間に、それはもう保てなくなります。眠りの中で探索する月のカードはちょっと不穏です。

800円


太陽のカード

ふたりの子供が描かれるのがマルセイユ版。ウエイト版では、このひとりだけが描かれます。まだこの段階では、19は10と9で、もうひとりの子供はイエソドの段階すなわち不可視のエーテル的段階です。しかしそれでも発想法には十分な影響力があります。このふたりの子供は時間の流れ方が正反対で、わたしたちの一方的な時間性、主客の考え方を相対化できるのです。このふたりの子供を手に入れることで、統合化され、上に描かれた太陽の意識に到達します。わたしたちはこの子供のうちのひとりだけなので、太陽の意識に到達できないのです。鍵はもうひとりの子供。それを取り戻さなくてはなりません。

800円


審判のカード

審判のカードは、時間の流れ、価値観が反対のものが、対消滅的に融和して、機械的な時間の流れを止めてしまうということです。条件とか時間とかの環境の流れに従わず、任意に、意志によって呼び出されたものを蘇らせる、という力です。環境に依存して、そこにつなぎとめられている人は、この任意に呼び出すということを実現できません。常に人生は思いのままにならず、何かに支配されているかのように見える。審判のカードは条件を乗り越えるというもので、無条件の人生というふうに考えてもいいかもしれません。4かける5は、4という環境因子とか四元素に、自由性と創造性の5が入り込んだ、あるいは働きかけたことをあらわします。

800円


世界のカード

世界のカードは最終的な完成地点です。ただ、これは基礎的な教科書的な、いわば人間としての最低限の訓練条件の節目を示したに過ぎません。ここまでは基礎的なことなのでクリアしてください。その後はあなたは自分の意図で自由に生きてくださいというものなのです。タロットカードの世界観は、この世界のカードにすべて示されているので、ここから逆に、他のカードの意味も推理すると良いのです。

800円